校内に「居場所カフェ」中学校にも広がる
2020/01/13
学校でもない家でもない「第三の居場所」を校内につくる「居場所カフェ」が、各地の高校から中学校へと、広がり始めています。居場所カフェは2012年、高校生活になじんでもらおうと、大阪の府立高校で始まりました。NPO法人など民間に運営を委託し、カフェや食堂、学習室など様々な形で府内の高校に広がっていきました。カフェなどを開いた学校へのアンケート調査では、「不登校経験のある生徒に友人ができて、登校するようになった」という声が寄られました。こうした大阪府の取組みを参考に、神奈川県では、2014年から県内の高校の図書館にカフェを開設し、同様の試みが全校各地にも広がっています。東京都西東京市では、2015年に市内の公立中学校内で「子ども放課後カフェ」が始まりました。2019年2月時点で、公立中学校9校中7校に拡大しています。地域の大人たちが定期的に開催し、子どもたちは無料で提供される飲み物などを飲みながら、トランプやおしゃべりをしたりと自由に過ごしています。