算数おもしろコラム NO3
2023/10/21
素数の周期で大量発生するセミ⁉
今年の夏も猛暑でした。夏といえばセミ。アメリカでは13年や17年の周期でセミが大量発生するそうです。これについて、日本の学者による学説が話題になったことがあります。これによると、「繁殖期を13年や17年周期で迎えるセミはほかのセミと繁殖期がぶつかることが少ないから生き残りやすい」という説です。このことは最小公倍数で考えてみると確かめられます。例えば、12と18なら最小公倍数は36。ところが、13と17の最小公倍数は221となり、確かにぶつかることはめったにない年数です。13や17は、1とその数自身以外に約数をもたない数(素数)なので、ほかの数に比べて最小公倍数が大きくなるのですね。